例えば、「顎関節症(がくかんせつしょう)」という病名があります。
顎関節症とは文字通り顎の関節とその周囲の組織の不調をさすものです。部位は口の開け閉めを行うと耳の前のあたりで動く部分で、下顎の骨と頭の骨(側頭骨)をつなぐ関節です。さまざまな要因で起こりえますが、その主な原因はかみ合わせ不具合によるものです。
近年顎関節のみならず、全身の様々な症状がこのかみ合わせによって起こるといわれるようになってきています。みなさんも「かみ合わせが原因で体の不調?」といったフレーズを最近テレビや雑誌で目にされたことがあるのではないでしょうか。
医科の先生に見てもらっても原因がわからなかったり、症状の改善がみられず悩まれているのであれば一度ご相談ください。あくまで内科的な治療を優先させるべきですが、かみ合わせの治療で改善できるケースも少なくありません。
下記のものは不正咬合(ふせいこうごう)により引き起こされる代表的な症状です。
かみ合わせが原因で体に異常がでることは紛れもない事実なのですが、残念ながらどのような過程をたどりかみ合わせがそれら病気の原因となっているのかは想像の域を出ていない(科学的に証明されていない)のが現状です。
使用している言葉が難しいかもしれませんが下のように考えると少し理解していただけるかと思います。
まず、治療に当たっては診査・診断を行わなければなりません。当院では以下の診査を行っています。
咬み合わせの治療の際は、下記のようなことを繊細に調べることで次の治療へと進んでいきます。不正咬合に対する反応は個人差が非常に大きいものです。 歯をたくさん失って、とても理想的とは言えないかみ合わせの方でも体は至って丈夫で、病気などしたことがないという方がいらっしゃいますし、1本の歯が少しだけ他の部分よりも強く当たるだけで激しい頭痛を訴える方もおられます。 十分な話し合いの上で、治療を行っていきましょう。